腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)18 RESIDENT COURSE 解答 【症例 GR 86】

SMA塞栓症(壊死なし)・腎梗塞.SMA embolism with no necrosis and renal infarction









心房細動のある患者が腹痛を訴えればまずSMA塞栓症を疑い検索する.SMAは図7の↑から末梢が造影効果を失い,塞栓症の可能性が極めて高い.図3〜図7で両腎の楔形の造影欠損像(▲)は腎梗塞を示し,塞栓症を裏付ける.SMA領域腸管に虚血所見を認めるか? 図8〜図16の右側結腸(A:上行結腸,C:盲腸)は壁の造影効果を認めず,虚血状態の可能性を示すが,最も虚血や壊死に陥りやすい回腸(図16〜図21:△)は良好な造影効果を示し,側副路から十分な血流を受けていることを示唆する.血管造影で塞栓像(図A:↑)を認めたが,側副路からの血流は豊富で,全腸管まで行き渡っている.ウロキナーゼ36万単位を注入したが開通しないため,吸引カテーテルで血栓除去に成功し(図B) ,腹痛が消失した.














  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)7 【症例 GR 31】
2. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)8 【症例 GE 38】

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