腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)6 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 30】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis






図7と図8の盲腸(Ce)は拡張した小腸が腸閉塞であることを示唆し,大部分がgaslessで,図9で腹水(※)を,図5から図9で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので,絞扼性である可能性が高い.図12から追跡すると,Aは図8のEで,1は図7の10で閉塞するのでclosed loopを形成している.図5で虚脱した小腸(SB)があり,同図の丸数字1から図7の丸数字15が単純性閉塞の小腸である.絞扼された小腸壁の造影効果は,単純性閉塞の図4の丸数字6や図5の丸数字7と比較してやや低下しているがviableであろう.図6と図7の↑は渦巻いた感じを描出しており“whirl sign”と解釈するが,手術所見では捻転を認めなかった.図12のA〜図9のDまで,絞扼された小腸内に“小腸内糞便(食物残渣)”を認めるのは珍しい所見である.正確に診断され手術となった.虫垂切除部と遺残卵管との間にbandが形成され,そこで80cmの回腸が絞扼されていた.浮腫を認めたがviableであり,band切離のみを行った.







  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 3 【症例 LR 11,12】

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