腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)9 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 41】

回腸カルチノイド腫瘍.Carcinoid tumor of ileum









図7〜図9で盲腸(Ce)と回腸末端(Ti)が虚脱しているので,拡張した小腸は機械的閉塞であろう.大部分がgaslessで,図3〜図5で腸間膜の軽度濃度上昇(▲:)を認めるが,腹水はない.図2の△は図1の腸管と重なるので腸間膜の濃度上昇ではない.図12でSgがS状結腸だからA1は“小腸内糞便(small bowel feces)“であり,単純性の閉塞部位を示すことが多い.図11のBから追跡すると図7のFで閉塞し,反対側へは図14の6から液状内容物となり数字順に上行するので口側の小腸である.図12のabはaとbに分かれ上行し,図6のcdと図5のxyも同様に上行する.つまり,図7近辺で閉塞する他の小腸を認めないので図7のFでの単純性閉塞と診断できる.図7と図6の↑はやや強く造影され閉塞の原因病変である.手術で引きつれを伴う粘膜下腫瘍を(図A:↑)認め,病理検査でcarcinoid tumor(生物学的態度は悪性)と報告された.CTでカルチノイド腫瘍の診断は不可能で,単純性閉塞の診断がつけば合格である.









下段は冠状断(coronal)再構築拡大画像であるが,上図よりも腫瘍性病変(白矢印)の感じが描出されており,不整に造影され悪性腫瘍を疑う所見である.




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